犬のしつけ森田(その2)
犬の本能・精神状態
森田先生によると犬の本能・精神状態を分析すると、1.狩猟・攻撃の本能、2.自分勝手な行動(遊んでくれなど)、3.上のものに従いたいと言う服従心、に分けられるそうです。家族の一員として犬を飼うということは、攻撃的・自分勝手な行動を抑制し、人への服従心を育てていくと言うことだそうです。服従心を育てられた犬は、とても落ち着いていて、幸せそうに見えます。犬にとってみても、攻撃的にならないといけないというストレスから開放され、きっと穏やかな生活ができるのでしょう。
散歩のしつけ:散歩中におけるしつけの問題についてご説明したいと思います。犬にとって外の世界は刺激がたくさんあるところです。したがって興奮をしてついリードを引っ張りがちになってしまいます。いくら家の中のしつけはきちんとできていたとしても、散歩をするときに犬の行きたい方向に歩かせていると、家では違うけど、外では自分がリーダーだと勘違いをしてしまう可能性があり、飼い主の言うことを聞かなくなってしまいます。また、散歩のときはリードを短めに持つようにして、犬があらぬ方向に行こうとしたら引っ張って誘導をするようにします。立ち止まったりした場合、犬が歩くのを止めない場合はリードを引っ張って止めるようにします。犬に引っ張られて負けてしまうケースも多いかと思いますが、そのような場合の方法としては、犬が強引にリードを引っ張って歩こうとしたときに、大きな声を出してその場に転んでみてください。おそらく犬は飼い主を心配して覗きにきますが、そのとき笑って犬の方を見ないで無視するようにします。 このようにすれば犬に引っ張られずに散歩ができるようになります。
順位付けをする:犬をしつける際に大きなポイントになるのは、飼い犬にとって「群れ」になる家族の順位付けです。例えば小さな子供がいる家庭の場合では、犬と子供が仲良くまるで兄弟のように育つことがあります。仲がいいのはもちろん良いことなのですが、順位付けもなく育ってしまうと犬の中では子供が同じランクだと判断してしまい、犬が成長した時に子供より上の立場にたとうとして攻撃したり、子供の言うことを聞かなかったりする可能性があります。こうならない為にも、犬に順位付けを教えるために多くの工夫が必要になります。例えば犬の食事の時間は家族が食べ終わった後とか、リーダーが家族を呼ぶときには、最後に犬を呼ぶという方法がいいかと思います。
犬の叱り方と褒め方:動物行動学が専門の農学博士・加隈良枝先生によると、日本人は犬に対しても感情表現がヘタかもしれないということだそうです。「犬にはわかりやすい表現方法が大切で、感情表現が豊かな欧米人と比べてみると日本人の場合は、犬からみても表現力が不足しているみたいです。犬をほめるときであっても犬を叱るときであっても、そのメッセージがきちんと伝わっていない気がします」とのことです。「ダメでしょ? わかった?」というようにやさしい口調で犬の背中をなでながら言っても、犬は褒められていると勘違いしてしまうそうですので、褒めるときは、大げさなぐらいが良いでしょう。
逆に犬を叱るときは、怖い顔をしながら叱ると怒られているのだということが犬も認識できるようです。叱るときのポイントは、怖がらせないことが大切です。犬は叩かれたりしたら飼い主を好きにはなれません。例えば犬が困った行動をするたびに音を出してみて犬をびっくりさせてみるといった「天罰法」をつかって学習させることが良いみたいです。他にも遊びが中断される、ムシされる、おやつをもらえないというような実際の「罰」を与えるのも「叱る」方法として有効なようです。
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